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消えたお年寄り=高齢者の老後

消えたお年寄り=高齢者の老後


長寿国世界一日本の屋台骨を揺るがすニュースが連日報道されている。
100歳以上のお年寄りの所在不明者がついに60名を超えた。
石原東京都知事は親を看取らぬ現代の親子関係をなじったが、100歳の祝いと称して本人に逢う事すらせず記念品のみを送りつけ、敬老の仮面をかぶっている地方自治のあり方こそ問題があるのではなかろうか。
確かに人間関係、それも親子関係が希薄になりつつある社会になってしまったことは否めない。核家族どころか親子の孤立が甚だしいのは何も現代社会の歪みとばかりは云っていられまい。人間の倫理観の低下、教育の荒廃、価値観の違いなどが戦後軍国主義から外部から強制的に与えられた民主主義への転換による生き方や総括ができぬまま、ついに歪みを生じたとも云えよう。
高齢者の路上生活者に見受けられる偽名や通称は、いかに彼らが世間を憚る境遇に追い込まれているかが伺えるのも、国家がこれらの老人にたいするセーフティネットを怠ったからに他ならない。
青少年の犯罪者に対しては更生を配慮した措置がとられているのに、世間を憚る老人への処遇は余りにも全てが自己責任として片付けられてはしないだろうか。
政府や地方自治体は介護とか敬老などと美辞麗句をならべる前に、年寄りが本当に必要としているものは何かの判断が適切に下されないかぎり、世界に誇る長寿国の道のりはほど遠いものとなろう。

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